RAV4はトヨタが手掛ける乗用タイプSUVの先駆けとなった車。
1994年、まだ乗用車をベースとしたSUVが存在しなかった時代に、初代RAV4は誕生しました。当時SUVと言えば、ランドクルーザーやパジェロといった本格的クロカンSUVが一般的でした。そんな中登場したRAV4は、コンパクトな車体に大径タイヤ、高い車高や背面タイヤといった今までにないスタイルが注目を集め、人気を博しました。
ヴァンガードの登場により4代目は国内販売が見送られましたが、5代目の現行モデルより国内販売が再開。張り出しの強いグリルにつり目のヘッドライトなど、以前のトゲのない曲線的なデザインから一変し、力強いイメージへと変貌を遂げました。
機能面はというと、前後輪のトルク配分を自動で最適なものに切り替える「ダイナミックトルクコントロールAWD」グレードによっては更に後ろの左右輪を独立で制御する「ダイナミックトルクベクタリング4WD」が備わるなど、走行性能の高さは初代からしっかりと受け継がれています。
安全面に関しても予防安全装置である「トヨタセーフティーセンス」が全モデルで標準装備となっているので、まさに「オンからオフまで」どんな場面でもオールマイティーにこなしてくれる車です。
RAV4の新車値引き額はどれくらい?
RAV4の値引きは35万円以上を目標に。
近年のSUV人気により各メーカーから様々なタイプのSUVが誕生しているため、この市場は激戦区状態。そのため値引きも比較的緩めになっています。
過去には上位モデルで60万円近くの値引き実例もあるので、下位グレードでも35万円ほどの値引きは引き出したいところ。
以前はネッツ店とカローラ店のみの取り扱いでしたが、現在はすべてのトヨタ店で取り扱いがあるので、複数のトヨタディーラーで競合させることが効果的です。
他メーカー車種との競合、トヨタ同士での競合、決算期などを狙うなど、交渉に有利な材料をそろえれば大きな値引きが狙えるでしょう。
RAV4の競合車種といえば
スバルフォレスター、日産エクストレイル、ホンダCR-Vなどが競合車です。
これらの車はいずれもミドルクラスのSUVであり、普段使いからレジャー用途までこなせる全方位SUVと言えます。ターゲット層が被る車両としてメーカー側もライバル視しているので、これらの車は有力な競合車となるでしょう。
そして、マツダのCX-5や姉妹車であるトヨタハリアーとも競合は可能です。この2台はレジャー志向というよりはラグジュアリー要素の強い車ですが、同じミドルクラスSUVで価格帯も共通しているので「オンロード性能や高級感も捨てがたい」という方は、これらを競合としてぶつけてみるのもアリです。
一方、「シティ派」のSUV、例えばトヨタCH-Rや日産キックスなどとは競合できないので注意が必要です。
市場の拡大により、ひと口にSUVといってもその個性は多岐にわたります。SUVを検討するときはそれぞれの個性や特徴を理解することが、車選びやその先の値引き交渉においても非常に重要です。
経営法人が変わるディーラーでの対決も
ライバル車が心許ない、また特に競合らしい競合がない場合には、違う法人のディーラー同士で競わせるのもあり。
トヨタなら全店で同じ車種を取り扱っているので、トヨタ店とネッツ店での比較、またカローラ店とトヨペット店など、同じ車種を違うディーラーで競合比較するのです。
また他のメーカーであれば、東京と埼玉など、隣県のディーラーで競合させたりするのも1つの有効な手段。違う法人同士での競合も、戦略として覚えておくといいでしょう。
そして値引きをうまく引き出すには、とにかく難しいことは考えなくて大丈夫。以下のポイントを注意して交渉するようにしましょう。
自分から値引き金額を言わない
せっかく情報収集した値引き金額を、あっさり営業マンに言ってしまう人がいます。面倒な交渉をしたくないというお気持ちはわかるのですが、ちょっとそこは慎重に考えたいところです。
だいたいどんな車種でも、平均的な値引きの金額は、新車価格から10~15%前後と言われていて、300万円のクルマであれば、30万円から40万円が一般的な値引き額です。
そして、その希望した値引き額が「難しい金額」なら、一瞬で嫌悪感を持たれてしまいますし、その逆に「値引きできる金額」であれば、本来もっとあったはずの値引きが少なくなって、大損してしまうことにもなりかねません。
営業マンは値段交渉よりもしっかりとした商品説明をしたいので、面倒かもしれませんが、じっくりと商品説明を聞いてあげた後に値段交渉に入るようにしましょう。
同一クラスの車種と比較
例として、ホンダのフィットならトヨタでいえばヤリス。日産のセレナであればトヨタのノアやヴォクシーのように、必ずどのメーカーも同一クラスの車種が存在します。
「向こうのクルマもいいけど、こっちのクルマもいいね。自分はどっちでもいいんだけどなぁ…」
などということで、最後は
値引きで戦うしかなくなってしまう
ように仕向けていくのです。事実、営業マンはこうした話のやり取りのシミュレーションを勉強させられます。役者になって、うまくそこを突くようにすると、値引き額はグッとアップするのは間違いありません。
架空の人物の存在を匂わす
自分に決定権がないように演じるのも有効な手。
あと一歩の値引きを引き出すために、若い方や女性の方であれば親御さん、男性であれば奥様の存在を匂わせてみましょう。
「私はこの値段でもいいのですが、父(妻など)がもう少しなんとかならんかと言っています」
と、ヒトコト入れるだけで、最後のひと押しに役立ちますね。
下取りでチョロまかされるな
値引きをマックスまで引き上げることができたのなら、最後は下取り車両の値上げ交渉。
” 値引きと下取り合算でこれだけ… ”
の甘い言葉には騙されてはいけません。
- 値引き額は値引き額として
- 下取り額は下取り額として
きちんと算出してもらうことが大切です。
その上で提示された下取り額を、ディーラーだけでなく、他の買取店などと比較するようにしましょう。
せっかく頑張って値引き交渉しても、下取りをポイッとディーラーへ投げてしまうのはかなりの愚行です。
こんなデータがあります。
車種名 | ディーラー価格 | 買取店価格 |
---|---|---|
フィット |
67万円 | 102万円 |
アルファード |
245万円 | 290万円 |
プリウス |
75万円 | 95万円 |
ハイエース |
140万円 | 180万円 |
オデッセイ |
70万円 | 82万円 |
ディーラーと買取店の査定額の差。
たいていの車種において、買取店の査定額が上回っているのがわかります。
それは、未だに減価償却方式で査定しているディーラーと、市場の需要によって査定額を決めている買取店の金額の違い。もちろん、稀にディーラーの方がいい値段をつけることもありますが、
事前に愛車の価格を調べておくと強い
ですよね。なので、まずはこちらで下取りするお車の価格を調べておくと良いでしょう。
もちろん「納得しなければ売る必要はない」ので、事前準備のつもりで入力してみましょう。
お客様の愛車の概算価格は…
780,000~880,000
こうしてわかるとかなり便利ですよね? この価格を見てからディーラーに下取金額のアップを迫る。するとディーラーも頑張らざるを得ませんよね。
結果的にこうなると嬉しくないですか?
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RAV4の人気グレードは?
人気グレードはアドベンチャーです。
まず2WDか4WDかについてですが、これは圧倒的に4WDが人気です。RAV4のキャラクターを考えれば納得の結果ですね。また、ハイブリッドモデルよりもガソリンエンジンモデルが売れています。
ガソリンエンジンモデルのグレード構成は下から順に、X、アドベンチャー、G、G“Z パッケージ”となっています。アドベンチャーの人気の大きな要因は、やはり「ダイナミックトルクベクタリング4WD」でしょう。
これは前後輪だけでなく後輪の左右のタイヤの駆動トルクを自在に制御してくれる機構で、これにより悪路走破性や旋回性能を高めています。
ダイナミックトルクベクタリング4WDは、アドベンチャーとG“Z パッケージ”だけに備わる4WDシステムなのですが、レジャー志向の強いRAV4においては、必然的にこの2つのグレードが人気になっています。
アドベンチャーとG“Z パッケージ”を比較すると、快適温熱シート、ハンズフリーパワーバックドアといった快適装備の有無がありますが、もうひとつの大きな違いがエクステリアです。アドベンチャーはよりアクティブな印象、G“Z パッケージ”はよりラグジュアリーな仕上がりになっています。
装備類はそれぞれオプションでの設定があるので、2つで迷った場合は見た目の好みに応じて選ぶと良いでしょう。
RAV4の人気の色ってどの色?
人気カラーはホワイトパールクリスタルシャインです。
まず、RAV4のカラーラインナップは全12色となっていますが、グレードによって選択できるカラーが異なります。特に2トーンはアドベンチャーでしか設定がありませんので、希望のカラーが決まっている場合は注意してください。
人気の第一位は王道の白となっています。人やシーンを選ばない色なので、使い勝手が良くリセールも高い色です。特に色にこだわりがない場合は白を買えば間違いないでしょう。
同じ定番色の黒も人気ですが、個性的なところでは深い赤色のセンシュアルレッドマイカやくすんだ緑色のアーバンカーキ(2トーン含む)などが人気です。センシュアルレッドマイカは有償色ですが全グレードに設定があり、ワインのような高級感のある赤は存在感抜群です。
アーバンカーキはアドベンチャーのみ選択可能な色ですが、RAV4のイメージカラーにもなっており、マット感のあるグリーンはレジャーシーンに良く映えますね。
現在の納期はどれくらい?
現在の納期は2ヶ月ほど。
注文書にサインして契約が完了してから手もとに届くまで、それくらいの期間をみておく必要があります。
下取り車があるようであれば、その間は気をつけて乗らないと、傷が増えたり走行距離が増えると減額されてしまうことになりますね。
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リセールはどれくらい期待ができる?
相場はその時々の状況によりけりなので、あくまで具体的な金額の明言は避けますが、
RAV4は人気の車種ということもあって、5年乗っても60%以上の価値はあると思われます。
もちろん、相場というものはその時々の状況によって変わります。また車の程度によっても変動するため確定するものではありませんが、人気のグレードや装備があればなおさら高値となり、購入しても間違いのない車であると言えるでしょう。
RAV4のカタログ燃費と実燃費の差
カタログ値はガソリンエンジンの2WDで15.8km/l、4WDで15.2km/l。ハイブリッドモデルは2WDが21.4km/l、4WDが20.6km/lとなっています。
WLTCモードという最新の燃費算出方式での数値なので、ここから極端に外れる心配はないでしょう。
続いて実燃費ですが、RAV4の購入比率は8割以上が4WDなので、ここでは4WDに絞って見ていきます。RAV4オーナーたちの実際の燃費は、ガソリンエンジンモデルで12km/l前後、ハイブリッドモデルで17km/l前後となっています。
数字だけを見ると平凡かもしれませんが、実はこれ、他の競合車と比べても高い数値なのです。「オンロードも軽快に走れて、悪路も難なくこなす」といったオールラウンダーのRAV4でこれだけの燃費が出せるのは、メーカーの努力の賜物でしょう。
RAV4の競合ライバル車種は
RAV4の値引き交渉における競合車種はこちら。参考にしてください。
SUBARU フォレスター
フォレスターはスバルのクロスオーバーSUVです。悪路走行能力が高く、アウトドアやキャンプ好きの間で人気を得ています。
2000ccのハイブリッドと1800ccのターボエンジンから選べて、全て常時全輪駆動のAWDです。
現行モデルは2018年にSK系として、5代目となりました。
ホンダ CR-V
CR-Vは乗用タイプSUVの先駆けとなったホンダのミドルクラスSUVです。
初代CR-Vが発売されたのは1995年。SUVと言えば、トヨタランドクルーザーなどをはじめとする本格クロカンSUVが主流の時代でした。
そんな中、CR-VはSUVとしての走破性を持ちながら、セダンのような乗り心地とワゴンのような機能性を持ち合わせた、当時としては画期的な車として注目を集めました。
そのコンセプトは海外でも受け入れられ、世界中で販売される車となりました。
5代目になった現行モデルはそんな海外市場で鍛え上げられた、しなやかで上質な乗り心地や、電子制御AWDによる高い悪路走破性が特徴です。また、新たに3列シートの設定を設けるなど幅広い層への訴求効果を高めています。
さらに予防安全装置である「ホンダセンシング」を全グレード標準装備するなど、初代からのキーコンセプトを守りながらも、すべての面でブラッシュアップが図られた成熟モデルと言えます。
日産 エクストレイル
エクストレイルは日産から販売されている、ミドルサイズのSUVです。
キャッチコピーは「最先端を、相棒に」。
2013年12月に現行モデルである3代目のT32型が発表され、一部改良を重ねてきた中、2020年10月に一部仕様向上が発表されました。この改良によって、外装の色や内装の質感が向上され、より洗練されたイメージとなりました。主な改良点として、内装は運転席と助手席にパワーシートを標準装備。さらにエクストロニック マニュアルモード付 CVTを全車標準装備したことで快適さだけでなく、山道などを走行する際の操作性も向上させました。
外装のフロントグリル、フロント・リアバンパー下部、ドアロアモール、バックドアフィニッシャーは、ダーククローム仕上げに。アウトドアハンドルは車体と同色へ、アルミホイールは全車ダークカラーになりました。これらの変更によって、外観は落ち着いた上品な仕上がりとなっています。また、特別仕様車のエクストリーマーX、カスタマイズカーのオーテックにも一部改良が加えられました。
※文中の画像引用はトヨタWEBカタログから行いました