ルークスは日産が販売する軽スーパーハイトワゴン。
今でこそ日産の軽として定着しているルークスですが、その歴史は少々複雑。
まず2009年に初代ルークスが誕生しましたが、これはスズキからのOEM供給であり、外観の一部の違い以外はパレットと共通でした。
その後2014年には2代目モデルが登場。このモデルからは日産と三菱の合弁会社であるNMKVが手掛けています。
しかし、企画以外の開発・生産は三菱によるものだったので比較的三菱色の強い仕上がりに。軽ハイトワゴンの人気が拡大していたこともあり、2代目はヒットモデルとなりました。
2020年のフルモデルチェンジにより現行モデルは3代目。このモデルから、企画・開発を日産が手掛けることになり、名実ともに「日産の軽」となりました。
先代よりもホイールベースが延長され、居住空間がさらに拡大。パワートレインにマイルドハイブリッドを搭載し、走行性能や静粛性も格段に向上しています。
さらに驚くべきは、上位グレードになると運転支援機能の「プロパイロット」も標準装備されます。
先代に比べ価格こそ上昇しましたが、内装についても軽自動車とは思えないほど上質な仕上がりになっており、非常に満足度の高い一台と言えるでしょう。
ルークスの新車値引き額はどれくらい?
ルークスの値引きは20万円を目標に。
昨今の軽自動車、特にスーパーハイト系の進化は目覚ましいものがあり、安価なコンパクトカーなどよりも上質かつ快適で、高い利便性を誇ります。
そんな背景もありこの市場の軽自動車の価格は、人気に比例するように上昇しています。
しかしながら、当然ライバルも多いジャンルなので、価格なりの値引きは期待できます。過去の統計では平均20万円ほどの値引き実例があるので、このあたりを目標に設定しましょう。
ライバル車と競合させても交渉が難航する場合は、日産同士での競合も一策です。
日産には大きく分けて、日産店、プリンス店、サティオ店の3社のディーラーが存在します。それぞれ別の会社なので、経営方針やセール、フェアの内容も様です。
同士競合が値引き交渉の突破口になることもあるので、少しでも値引きを引き出したい場合は複数ディーラーでの競合がおすすめです。
ルークスの競合車種といえば
ホンダN-BOX、ダイハツタント、スズキスペーシアなどが競合車。
いずれも各メーカーが力を入れるスーパーハイトワゴン軽です。それぞれの「カスタム系」も含めると価格もほぼ横並びなので、どの車とも真っ向勝負が可能という状況。
競合車をぶつける上で各車両の特徴を理解することは非常に重要です。ここで簡単に各々のセールスポイントをまとめてみましょう。
まずタントはなんといってもミラクルオープンドア。Bピーラーを無くすことで、トップクラスの大開口と乗降性を実現しています。
続いてスペーシアは女性目線で設計されたことによる、収納の多さや利便性の高さが特徴。
そしてN-BOXは飛び道具的な機能はないものの、走行性能、快適性、運転支援機能など、各項目でバランスの取れた優等生として、今や日本一売れる車に成長しました。
ライバルがひしめき合うこの状況だからこそ、他車の特徴を理解し車選びや値引き交渉を進めましょう。
経営法人が変わるディーラーでの対決も
ライバル車が心許ない、また特に競合らしい競合がない場合には、違う法人のディーラー同士で競わせるのもあり。
トヨタなら全店で同じ車種を取り扱っているので、トヨタ店とネッツ店での比較、またカローラ店とトヨペット店など、同じ車種を違うディーラーで競合比較するのです。
また他のメーカーであれば、東京と埼玉など、隣県のディーラーで競合させたりするのも1つの有効な手段。違う法人同士での競合も、戦略として覚えておくといいでしょう。
そして値引きをうまく引き出すには、とにかく難しいことは考えなくて大丈夫。以下のポイントを注意して交渉するようにしましょう。
自分から値引き金額を言わない
せっかく情報収集した値引き金額を、あっさり営業マンに言ってしまう人がいます。面倒な交渉をしたくないというお気持ちはわかるのですが、ちょっとそこは慎重に考えたいところです。
だいたいどんな車種でも、平均的な値引きの金額は、新車価格から10~15%前後と言われていて、300万円のクルマであれば、30万円から40万円が一般的な値引き額です。
そして、その希望した値引き額が「難しい金額」なら、一瞬で嫌悪感を持たれてしまいますし、その逆に「値引きできる金額」であれば、本来もっとあったはずの値引きが少なくなって、大損してしまうことにもなりかねません。
営業マンは値段交渉よりもしっかりとした商品説明をしたいので、面倒かもしれませんが、じっくりと商品説明を聞いてあげた後に値段交渉に入るようにしましょう。
同一クラスの車種と比較
例として、ホンダのフィットならトヨタでいえばヤリス。日産のセレナであればトヨタのノアやヴォクシーのように、必ずどのメーカーも同一クラスの車種が存在します。
「向こうのクルマもいいけど、こっちのクルマもいいね。自分はどっちでもいいんだけどなぁ…」
などということで、最後は
値引きで戦うしかなくなってしまう
ように仕向けていくのです。事実、営業マンはこうした話のやり取りのシミュレーションを勉強させられます。役者になって、うまくそこを突くようにすると、値引き額はグッとアップするのは間違いありません。
架空の人物の存在を匂わす
自分に決定権がないように演じるのも有効な手。
あと一歩の値引きを引き出すために、若い方や女性の方であれば親御さん、男性であれば奥様の存在を匂わせてみましょう。
「私はこの値段でもいいのですが、父(妻など)がもう少しなんとかならんかと言っています」
と、ヒトコト入れるだけで、最後のひと押しに役立ちますね。
下取りでチョロまかされるな
値引きをマックスまで引き上げることができたのなら、最後は下取り車両の値上げ交渉。
” 値引きと下取り合算でこれだけ… ”
の甘い言葉には騙されてはいけません。
- 値引き額は値引き額として
- 下取り額は下取り額として
きちんと算出してもらうことが大切です。
その上で提示された下取り額を、ディーラーだけでなく、他の買取店などと比較するようにしましょう。
せっかく頑張って値引き交渉しても、下取りをポイッとディーラーへ投げてしまうのはかなりの愚行です。
こんなデータがあります。
車種名 | ディーラー価格 | 買取店価格 |
---|---|---|
フィット |
67万円 | 102万円 |
アルファード |
245万円 | 290万円 |
プリウス |
75万円 | 95万円 |
ハイエース |
140万円 | 180万円 |
オデッセイ |
70万円 | 82万円 |
ディーラーと買取店の査定額の差。
たいていの車種において、買取店の査定額が上回っているのがわかります。
それは、未だに減価償却方式で査定しているディーラーと、市場の需要によって査定額を決めている買取店の金額の違い。もちろん、稀にディーラーの方がいい値段をつけることもありますが、
事前に愛車の価格を調べておくと強い
ですよね。なので、まずはこちらで下取りするお車の価格を調べておくと良いでしょう。
もちろん「納得しなければ売る必要はない」ので、事前準備のつもりで入力してみましょう。
お客様の愛車の概算価格は…
780,000~880,000
こうしてわかるとかなり便利ですよね? この価格を見てからディーラーに下取金額のアップを迫る。するとディーラーも頑張らざるを得ませんよね。
結果的にこうなると嬉しくないですか?
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ルークスの人気グレードは?
人気はXとハイウェイスターX。
ルークスのグレード構成は多岐にわたりますが、基本的には標準タイプのルークスと専用内外装のハイウェイスターとに分かれます。現在は更にオーテックというモデルも追加されました。
人気の2つのグレードには、インテリジェントキー及びプッシュエンジンスターター、助手席側のハンズフリーオートスライドドアなどといった快適装備がともに標準装備されています。価格と装備のバランスが取れたグレードなので人気となっています。
ただしリセールバリューの割合を見てみると、標準タイプよりも、ハイウェイスター。特にプロパイロットエディションなどが高くなっているので、予算に余裕のある方や、ルークスをメインのファミリーカーとして検討している場合は、上位グレードの購入がおすすめです。
ルークスの人気の色ってどの色?
人気カラーはフローズンバニラパールとホワイトパール。
ルークスのカラーラインナップはグレードによって異なり、2トーンカラーも含めると20色近くに及びます。
そんな中でも定番の白が人気となっています。ルークスには2つの白が存在し、フローズンバニラパールは現行モデルがら追加された新色です。
アイボリー系の淡い白で名前の通りバニラを思わせるかわいらしい白は、女性を中心に人気を集めています。万人受けする色なので、リセールも高い傾向。
また、同じく定番色のブラックも安定の人気ですが、それ以外ではアッシュブラウンが上位に入っています。
ルークスのスマートで上品なデザインに、落ち着いたアッシュブラウンはよく似合います。
ですが、これだけ多彩なカラーが用意された車も珍しいので、リセールなどを気にしないのであれば、色選びも楽しみたいところですね。
現在の納期はどれくらい?
現在の納期は1~2ヶ月ほど。
注文書にサインして契約が完了してから手もとに届くまで、それくらいの期間をみておく必要があります。
下取り車があるようであれば、その間は気をつけて乗らないと、傷が増えたり走行距離が増えると減額されてしまうことになりますね。
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リセールはどれくらい期待ができる?
相場はその時々の状況によりけりなので、あくまで具体的な金額の明言は避けますが、ルークスは人気の車種ということもあって、5年乗っても50%以上の価値はあると思われます。
もちろん、相場というものはその時々の状況によって変わります。また車の程度によっても変動するため確定するものではありませんが、人気のグレードや装備があればなおさら高値となり、購入しても間違いのない車であると言えるでしょう。
ルークスのカタログ燃費と実燃費の差
カタログ値は自然吸気エンジンで18.2~20.8km/l、ターボエンジンで16.4~18.8km/lとなっています。
気になるルークスオーナーたちの実燃費はというと、各モデル15km/l前後です。
ここでのカタログ値はWLTCモードという最新の燃費算出方式によるものなので、実燃費も近い数字が出る場合が多いですが、他車に比べるとカタログ値からの開きが大きく、燃費性能はやや劣っています。
マイルドハイブリッドは燃費のためというよりは、走行フィールの向上や静粛性アップが大きな目的なので「ハイブリッド」という名前にとらわれず、あくまで実燃費で比較することが大事です。
ルークスの競合ライバル車種は
ルークスの値引き交渉における競合車種はこちら。参考にしてください。
ホンダ N-BOX
N-BOXは2011年に発売された、ホンダが生産および販売を行っているトールワゴン型軽自動車です。
ホンダ独自の技術により軽自動車の中では室内がかなり広く設計されており、日常生活での利用にマッチしています。
“N-BOXと暮らそう”
というキャッチフレーズをもとに、便利な収納スペースの配置、シートのスロープ仕様、世界レベルの検知機能を持った安全運転支援システムの搭載など、軽自動車とは思えない快適さで年代・老若男女を問わず高い人気を得ており、まさに軽自動車の定番モデルと言っても過言ではないでしょう。
ダイハツ タント
→タントの値引き詳細はこちら
スズキ スペーシア
スペーシアは2013年の販売開始から、広い車内で便利な軽トールワゴンとして人気の車種。広いだけでなく、燃費もいいことが人気の後押しをしています。
スズキ独自の減速エネルギー回生機構システムであるエネチャージや、アクセルを離すと同時に燃料をカットしたのち、自動でエンジンを停止する新アイドリングストップ機能、アイドリング中の車内の温度が上昇するのを抑制するエコクールなど、「スズキグリーンテクノロジー」が搭載されています。
また軽自動車としては初めて、フロントガラス投影式のヘッドアップディスプレイが装備されたことでも注目を浴びました。同じく軽自動車初の装備として、後方の障害物を感知する後退時ブレーキサポートが採用されたり、スズキ車初のスリムサーキュレーター機能が搭載されたりと、革新的な車です。
また、2018年にはSUVライクのスペーシアギアも発売がスタート。アウトドアなどを楽しむアクティブなユーザーをターゲットととしたモデルで、プロテクターのようなタフでごつごつとした印象の外観が個性的です。
※文中の画像引用は日産公式サイトから行いました