レヴォーグはスバルが販売するステーションワゴンで、かつてスバルの主力商品として人気を集めていた「レガシーツーリングワゴン」の流れをくむモデルです。
レガシィツーリングワゴンは海外市場のニーズに応えるかたちでボディの大型化が図られましたが、国内のニーズとはミスマッチだったので、2014年にインプレッサをベースに国内向けのレヴォーグが誕生しました。
2020年のフルモデルチェンジにより現行モデルは2代目となります。
このモデルチェンジは非常に大きなもので、プラットフォーム、エンジン、サスペンションなどの基本構造をすべて刷新したほか、スバルが誇る運転支援機構「アイサイト」も飛躍的な進化を遂げています。
ステーションワゴンならではの積載性能や使い勝手の良さを確保しながらも、スポーティーな走りと高い安全性を実現させた車であり、まさにスバルが掲げる「安心と愉しさ」を具現化した車と言えるでしょう。
レヴォーグの新車値引き額はどれくらい?
レヴォーグの値引きは15~20万円を目標に。
まだフルモデルチェンジから日が浅いため、値引きも渋めな印象です。
レヴォーグはレガシィツーリングワゴン時代からの熱狂的なファンが一定数いるため、これも値引きの渋さの一因になっているのでしょう。
車両本体からの大きな値引きは期待できないので、オプション値引きをいかに引き出すかがカギになります。
そのためには他メーカーと競合させることはもちろんですが、それでも交渉がうまくいかない場合は、近隣のスバルの看板の販売店、いわゆるサブディーラーとの競合が有効です。
各販売店によって経営方針やイベント内容も違うため、複数の販売店で競合させると、思わぬ値引きやサービスを受けられることがあります。
レヴォーグの競合車種といえば
マツダ6ワゴン、トヨタハリアー、RAV4などが競合車です。
マツダ6ワゴンは同じステーションワゴンというカテゴリーで、4WDの設定もある車なので競合車として有力です。
ハリアーやRAV4はSUVという異なる枠ではあるものの、「高い走行性能と実用性」という点では共通であり、価格帯も似通っているため競合車となりえます。とくにRAV4は値引きが緩い傾向にあるので、うまくいけばレヴォーグの値引きを効率的に引き出せるでしょう。
上位グレードを検討している場合は、フォルクスワーゲンのゴルフオールトラックなども競合車となります。
しかしながらレヴォーグはアイサイトやボクサーエンジンといった独特な魅力が詰まった車です。これらを理由に交渉が難航するケースもあるので、ハリアーにはエレガントな内外装や充実の快適装備、RAV4には独自の4WDシステム、といった具合に、競合車それぞれのセールスポイントを理解した上で交渉に臨むことが重要です。
経営法人が変わるディーラーでの対決も
ライバル車が心許ない、また特に競合らしい競合がない場合には、違う法人のディーラー同士で競わせるのもあり。
トヨタなら全店で同じ車種を取り扱っているので、トヨタ店とネッツ店での比較、またカローラ店とトヨペット店など、同じ車種を違うディーラーで競合比較するのです。
また他のメーカーであれば、東京と埼玉など、隣県のディーラーで競合させたりするのも1つの有効な手段。違う法人同士での競合も、戦略として覚えておくといいでしょう。
そして値引きをうまく引き出すには、とにかく難しいことは考えなくて大丈夫。以下のポイントを注意して交渉するようにしましょう。
自分から値引き金額を言わない
せっかく情報収集した値引き金額を、あっさり営業マンに言ってしまう人がいます。面倒な交渉をしたくないというお気持ちはわかるのですが、ちょっとそこは慎重に考えたいところです。
だいたいどんな車種でも、平均的な値引きの金額は、新車価格から10~15%前後と言われていて、300万円のクルマであれば、30万円から40万円が一般的な値引き額です。
そして、その希望した値引き額が「難しい金額」なら、一瞬で嫌悪感を持たれてしまいますし、その逆に「値引きできる金額」であれば、本来もっとあったはずの値引きが少なくなって、大損してしまうことにもなりかねません。
営業マンは値段交渉よりもしっかりとした商品説明をしたいので、面倒かもしれませんが、じっくりと商品説明を聞いてあげた後に値段交渉に入るようにしましょう。
同一クラスの車種と比較
例として、ホンダのフィットならトヨタでいえばヤリス。日産のセレナであればトヨタのノアやヴォクシーのように、必ずどのメーカーも同一クラスの車種が存在します。
「向こうのクルマもいいけど、こっちのクルマもいいね。自分はどっちでもいいんだけどなぁ…」
などということで、最後は
値引きで戦うしかなくなってしまう
ように仕向けていくのです。事実、営業マンはこうした話のやり取りのシミュレーションを勉強させられます。役者になって、うまくそこを突くようにすると、値引き額はグッとアップするのは間違いありません。
架空の人物の存在を匂わす
自分に決定権がないように演じるのも有効な手。
あと一歩の値引きを引き出すために、若い方や女性の方であれば親御さん、男性であれば奥様の存在を匂わせてみましょう。
「私はこの値段でもいいのですが、父(妻など)がもう少しなんとかならんかと言っています」
と、ヒトコト入れるだけで、最後のひと押しに役立ちますね。
下取りでチョロまかされるな
値引きをマックスまで引き上げることができたのなら、最後は下取り車両の値上げ交渉。
” 値引きと下取り合算でこれだけ… ”
の甘い言葉には騙されてはいけません。
- 値引き額は値引き額として
- 下取り額は下取り額として
きちんと算出してもらうことが大切です。
その上で提示された下取り額を、ディーラーだけでなく、他の買取店などと比較するようにしましょう。
せっかく頑張って値引き交渉しても、下取りをポイッとディーラーへ投げてしまうのはかなりの愚行です。
こんなデータがあります。
車種名 | ディーラー価格 | 買取店価格 |
---|---|---|
フィット |
67万円 | 102万円 |
アルファード |
245万円 | 290万円 |
プリウス |
75万円 | 95万円 |
ハイエース |
140万円 | 180万円 |
オデッセイ |
70万円 | 82万円 |
ディーラーと買取店の査定額の差。
たいていの車種において、買取店の査定額が上回っているのがわかります。
それは、未だに減価償却方式で査定しているディーラーと、市場の需要によって査定額を決めている買取店の金額の違い。もちろん、稀にディーラーの方がいい値段をつけることもありますが、
事前に愛車の価格を調べておくと強い
ですよね。なので、まずはこちらで下取りするお車の価格を調べておくと良いでしょう。
もちろん「納得しなければ売る必要はない」ので、事前準備のつもりで入力してみましょう。
お客様の愛車の概算価格は…
780,000~880,000
こうしてわかるとかなり便利ですよね? この価格を見てからディーラーに下取金額のアップを迫る。するとディーラーも頑張らざるを得ませんよね。
結果的にこうなると嬉しくないですか?
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レヴォーグの人気グレードは?
人気は最上位グレードのSTIスポーツEXです。
レヴォーグのグレード構成は下から、GT、GT-H、STIスポーツの3構成ですが、それぞれに最新の「アイサイトX」が備えられたEXというモデルが存在するので、全体では6モデルになります。
STIスポーツEXはベースグレードのGTと比較して約100万円も高額ですが、そのうちの38万円ほどは「アイサイトX」が占めています。
アイサイトXでは従来のアイサイト機能に加え、渋滞時のハンズフリー運転が可能になったり、クルーズコントロール時、カーブや料金所の手前で自然に減速してくれる機能が備わったりと、運転支援機能が大幅に進化しています。
STIスポーツEXにはそれに加えて、どんな路面状況でも快適な乗り心地と安定したハンドリングを実現するZF製電子制御サスペンション、よりスタイリッシュでスポーティーな専用の内外装といった、価格なりの装備がしっかりと付帯されていると言えます。
せっかく買うなら頑張って最上位グレード!という方が多いのもうなずけますね。リセールも高いです。
ですが、ベースグレードのGTもパワートレインや車の基本的な部分は共通で、標準の「アイサイト」も装備されているので、コストパフォーマンスに優れたグレードと言えます。
最新装備や豪華な内装は必要ないという方にはおすすめです。
レヴォーグの人気の色ってどの色?
人気カラーはクリスタルホワイトパールです。
レヴォーグのカラーラインナップは全8色ですが、WRブルーパールだけはSTIグレードのみの設定です。
有償色であるホワイトパールは、レヴォーグの優美なスタイリングをより一層引き立ててくれる色です。
誰からも受け入れられる定番色なので、リセールも文句なしに高いです。
次いで人気なのがクリスタルブラックシリカということで、定番色の白と黒が上位を占めたかたち。
一方、STIグレードを希望している場合は「スバルの青」とも言えるWRブルーパールもおすすめです。白や黒に比べてリセールは落ちますが、好きな人にとっては所有欲を満たしてくれる満足度の高い色です。
現在の納期はどれくらい?
現在の納期は3~5ヶ月ほど。
注文書にサインして契約が完了してから手もとに届くまで、それくらいの期間をみておく必要があります。
下取り車があるようであれば、その間は気をつけて乗らないと、傷が増えたり走行距離が増えると減額されてしまうことになりますね。
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リセールはどれくらい期待ができる?
相場はその時々の状況によりけりなので、あくまで具体的な金額の明言は避けますが、レヴォーグは人気の車種ということもあって、5年乗っても55%~60%以上の価値はあると思われます。
もちろん、相場というものはその時々の状況によって変わります。また車の程度によっても変動するため確定するものではありませんが、人気のグレードや装備があればなおさら高値となり、購入しても間違いのない車であると言えるでしょう。
レヴォーグのカタログ燃費と実燃費の差
カタログ値はWLTCモードという最新の燃費算出方式の数値で、GTで13.7km/l、GT-HとSTIで13.6km/lとなっています。
パワートレインや駆動方式が共通なのにも関わらず、グレード間で差があるのは車両重量の違いによるものでしょう。しかし燃費における0.1km/lというのは誤差の範囲。全グレードほぼ同じ燃費だと考えて差し支えないでしょう。
気になるレヴォーグオーナーたちの実燃費は、11km/l前後となっています。
競合車であるマツダ6ワゴンのディーゼルエンジンモデルが実燃費15km/l前後なので、圧倒的に燃費性は劣っています。前モデルと比較してもあまり変化のない数値なので、ここはレヴォーグのデメリットとも言えるでしょう。
しかし、燃費性能はボクサーエンジン独特のエンジンフィールとトレードオフの関係とも考えられます。百聞は一見に如かず。数字だけに惑わされず、実際に試乗などをして、納得のいく車選びを心掛けましょう。
レヴォーグの競合ライバル車種は
レヴォーグの値引き交渉における競合車種はこちら。参考にしてください。
マツダ6ワゴン
2019年7月にアテンザが車名変更され、マツダ6になりました。
マツダのフラッグシップモデルとして2012年に登場したアテンザ。その後継モデルがこのマツダ6で、2.5リッター直列4気筒ターボエンジンがラインナップ。最高出力230psを誇り、力強い走りと快適性を備えています。
非常にエレガンスなデザイン、上質な素材によるインテリアなど、フラッグシップモデルとして、走りと居住性の本質にこだわったモデルです。マツダが誇るスカイアクティブ・テクノロジーを全面的に投入し、大人が飽きず、夢中になれる車として存在感を放っています。
トヨタ ハリアー
ハリアーはトヨタが展開する高級クロスオーバーSUV。1997年に初登場し、一時はレクサスブランドとして販売されたこともあるほど、その高級感は折り紙付き。
現行型は2020年にフルモデルチェンジされた80系です。安全技術として新世代のToyota Safety Senseの搭載を筆頭に、内外装含めて大幅なアップデートが行われました。従来のシンボルであったフロントのチュウヒのエンブレムも取り払われ、ハリアーの新しい時代の始まりを感じさせる、そんな1台となっています。
トヨタ RAV4
RAV4はトヨタが手掛ける乗用タイプSUVの先駆けとなった車。
1994年、まだ乗用車をベースとしたSUVが存在しなかった時代に、初代RAV4は誕生しました。当時SUVと言えば、ランドクルーザーやパジェロといった本格的クロカンSUVが一般的でした。そんな中登場したRAV4は、コンパクトな車体に大径タイヤ、高い車高や背面タイヤといった今までにないスタイルが注目を集め、人気を博しました。
ヴァンガードの登場により4代目は国内販売が見送られましたが、5代目の現行モデルより国内販売が再開。張り出しの強いグリルにつり目のヘッドライトなど、以前のトゲのない曲線的なデザインから一変し、力強いイメージへと変貌を遂げました。
機能面はというと、前後輪のトルク配分を自動で最適なものに切り替える「ダイナミックトルクコントロールAWD」グレードによっては更に後ろの左右輪を独立で制御する「ダイナミックトルクベクタリング4WD」が備わるなど、走行性能の高さは初代からしっかりと受け継がれています。
安全面に関しても予防安全装置である「トヨタセーフティーセンス」が全モデルで標準装備となっているので、まさに「オンからオフまで」どんな場面でもオールマイティーにこなしてくれる車です。
※文中の画像引用はスバル公式サイトから行いました