XVはスバルのコンパクトSUV。
初代XVは2010年にインプレッサの派生モデルとして誕生しました。
その2年後に登場した2代目XVのSUVアレンジは本格的なもので、最低地上高も初代の155㎜から200㎜へ拡大されました。
エクステリアではサイドクラッディングが施され、専用のアルミホイールを装着するなど、よりアクティブな印象に。このような大胆な変化が受け入れられ、人気モデルとなりました。
2017年にフルモデルチェンジが行われ、現行モデルは3代目。
このモデルからスバルの新プラットフォームである「SGP」が採用され、操縦安定性や走行性能など、車の全体的な性能のベースアップが図られました。
エクステリアは先代の雰囲気を残しつつも、より洗練されたデザインへと生まれ変わり、安全面ではアイサイトがバージョン2から3へと進化し、アクティブレーンキープなどの運転支援機能が追加されました。
まさにスバルの理念である「安心と愉しさ」を実感できる車といえます。
それでいて価格は前モデルから据え置きの220万~と、コストパフォーマンスにも優れています。
先代からのファンも多く、ライバルの多いコンパクトSUVの中でも人気の一台です。
XVの新車値引き額はどれくらい?
XVの値引きは20~30万円を目標に。
過去の統計を見ると、XVは車両本体からの値引き額はさほど大きくはないものの、オプションからの値引きが引き出しやすい傾向にあります。
ライバルの多い車種だからこそ、スバルディーラーも顧客獲得のために大きなオプション値引きに踏み切っていることがうかがえます。
そのため、他メーカーとの競合は非常に重要です。しっかりと競合車を見極め、大きな値引きを狙いましょう。
それでも交渉が難航する場合は、街のスバルの看板のお店、いわゆるサブディーラーとの競合がおすすめです。スバル同士で競合させることが、値引き交渉の突破口になるかもしれません。
XVの競合車種といえば
トヨタCH-R、ヤリスクロス、ホンダヴェゼル、日産キックスなどが競合車です。
これらの車は、どちらかと言えばオンロード重視のいわゆる「シティ派」SUVです。しかし、同じコンパクトSUVという枠で価格帯も近いので競合が可能です。
特にCH-Rは値引きが緩い傾向にあるので、競合としてぶつけるには効果的でしょう。
マイルドハイブリッドのe-BOXER搭載グレードを検討している場合は、ヴェゼルハイブリッやキックスが有力な競合車となります。
しかしながらXVは、高い地上高やシンメトリカルAWDといった、他の競合車にはない魅力が詰まった車です。こうしたことを理由に交渉が難航することもあるでしょう。
ですので交渉の際は、他車の「燃費やデザインが好きなので迷っている」というスタンスで臨むといいでしょう。
それぞれの車の特徴を理解することは、車選びやその先の値引き交渉においても大切なことです。
経営法人が変わるディーラーでの対決も
ライバル車が心許ない、また特に競合らしい競合がない場合には、違う法人のディーラー同士で競わせるのもあり。
トヨタなら全店で同じ車種を取り扱っているので、トヨタ店とネッツ店での比較、またカローラ店とトヨペット店など、同じ車種を違うディーラーで競合比較するのです。
また他のメーカーであれば、東京と埼玉など、隣県のディーラーで競合させたりするのも1つの有効な手段。違う法人同士での競合も、戦略として覚えておくといいでしょう。
そして値引きをうまく引き出すには、とにかく難しいことは考えなくて大丈夫。以下のポイントを注意して交渉するようにしましょう。
自分から値引き金額を言わない
せっかく情報収集した値引き金額を、あっさり営業マンに言ってしまう人がいます。面倒な交渉をしたくないというお気持ちはわかるのですが、ちょっとそこは慎重に考えたいところです。
だいたいどんな車種でも、平均的な値引きの金額は、新車価格から10~15%前後と言われていて、300万円のクルマであれば、30万円から40万円が一般的な値引き額です。
そして、その希望した値引き額が「難しい金額」なら、一瞬で嫌悪感を持たれてしまいますし、その逆に「値引きできる金額」であれば、本来もっとあったはずの値引きが少なくなって、大損してしまうことにもなりかねません。
営業マンは値段交渉よりもしっかりとした商品説明をしたいので、面倒かもしれませんが、じっくりと商品説明を聞いてあげた後に値段交渉に入るようにしましょう。
同一クラスの車種と比較
例として、ホンダのフィットならトヨタでいえばヤリス。日産のセレナであればトヨタのノアやヴォクシーのように、必ずどのメーカーも同一クラスの車種が存在します。
「向こうのクルマもいいけど、こっちのクルマもいいね。自分はどっちでもいいんだけどなぁ…」
などということで、最後は
値引きで戦うしかなくなってしまう
ように仕向けていくのです。事実、営業マンはこうした話のやり取りのシミュレーションを勉強させられます。役者になって、うまくそこを突くようにすると、値引き額はグッとアップするのは間違いありません。
架空の人物の存在を匂わす
自分に決定権がないように演じるのも有効な手。
あと一歩の値引きを引き出すために、若い方や女性の方であれば親御さん、男性であれば奥様の存在を匂わせてみましょう。
「私はこの値段でもいいのですが、父(妻など)がもう少しなんとかならんかと言っています」
と、ヒトコト入れるだけで、最後のひと押しに役立ちますね。
下取りでチョロまかされるな
値引きをマックスまで引き上げることができたのなら、最後は下取り車両の値上げ交渉。
” 値引きと下取り合算でこれだけ… ”
の甘い言葉には騙されてはいけません。
- 値引き額は値引き額として
- 下取り額は下取り額として
きちんと算出してもらうことが大切です。
その上で提示された下取り額を、ディーラーだけでなく、他の買取店などと比較するようにしましょう。
せっかく頑張って値引き交渉しても、下取りをポイッとディーラーへ投げてしまうのはかなりの愚行です。
こんなデータがあります。
車種名 | ディーラー価格 | 買取店価格 |
---|---|---|
フィット |
67万円 | 102万円 |
アルファード |
245万円 | 290万円 |
プリウス |
75万円 | 95万円 |
ハイエース |
140万円 | 180万円 |
オデッセイ |
70万円 | 82万円 |
ディーラーと買取店の査定額の差。
たいていの車種において、買取店の査定額が上回っているのがわかります。
それは、未だに減価償却方式で査定しているディーラーと、市場の需要によって査定額を決めている買取店の金額の違い。もちろん、稀にディーラーの方がいい値段をつけることもありますが、
事前に愛車の価格を調べておくと強い
ですよね。なので、まずはこちらで下取りするお車の価格を調べておくと良いでしょう。
もちろん「納得しなければ売る必要はない」ので、事前準備のつもりで入力してみましょう。
お客様の愛車の概算価格は…
780,000~880,000
こうしてわかるとかなり便利ですよね? この価格を見てからディーラーに下取金額のアップを迫る。するとディーラーも頑張らざるを得ませんよね。
結果的にこうなると嬉しくないですか?
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XVの人気グレードは?
人気グレードは2.0e-Sアイサイト。
XVのグレード構成はパワートレインの違いや装備の違いにより下から、1.6iアイサイト、1.6i-Lアイサイト、2.0e-Lアイサイト、2.0e-Sアイサイト、最上位のアドレスの5グレードとなっています。
ベースグレードの1.6iアイサイトは、4WDの自動制御である「X-MODE」がないことに加え、アイサイトは搭載されるものの後退時ブレーキアシスト機能が削除されるなど、かなり味気ない印象。その上の1.6i-Lアイサイトが事実上のエントリーモデルと言えるでしょう。
2.0モデルではe-BOXERの採用による、よりスムーズで力強い走行が可能に。
他にも、エアコンの左右独立調整式への変更、キーレスアクセス&プッシュスタートの追加、フロントガラスの遮音ガラスへの変更、本革巻きステアリング&シフトレバーなど、快適装備や内装面もアップグレードされます。
人気の2.0e-Sアイサイトは、そこからさらに、リバース連動ドアミラー、ドアミラーメモリー&オート格納機能、クリアビューパックなどが追加される、至れり尽くせりなグレードとなっています。
価格は287万円~と高額ですが、エコカー減税の対象にもなっていることもあり、人気となっています。
とはいえ、XVはグレードごのとリセールのパーセンテージはほぼ横並び。そういった意味では、ご自身が本当に気に入ったグレードを選べる車種とも言えます。
XVの人気の色ってどの色?
1番人気はクリスタルホワイトパール。
XVの基本となるカラーラインナップは9色ですが、最上位グレードのアドレスのみラグーンブルーパールという爽やかな青色の設定があります。
中でも1番人気となった白は、3代目となり洗練されたXVの外観にもよく似合います。人気上位のクリスタルブラックシリカとともに誰からも好まれる定番色なので、リセールも高い傾向。
そして、黒に負けじと人気なのがクールグレーカーキです。XVのイメージカラーにもなっているくすみ系のブルーは、アウトドア的でありながら都市的な上品さも持ち合わせた、まさにXVを象徴する色と言えます。定番色では物足りないという方にはおすすめのカラーです。
現在の納期はどれくらい?
現在の納期は2~3ヶ月ほど。
注文書にサインして契約が完了してから手もとに届くまで、それくらいの期間をみておく必要があります。
下取り車があるようであれば、その間は気をつけて乗らないと、傷が増えたり走行距離が増えると減額されてしまうことになりますね。
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リセールはどれくらい期待ができる?
相場はその時々の状況によりけりなので、あくまで具体的な金額の明言は避けますが、XVは人気の車種ということもあって、5年乗っても54%以上の価値はあると思われます。
もちろん、相場というものはその時々の状況によって変わります。また車の程度によっても変動するため確定するものではありませんが、人気のグレードや装備があればなおさら高値となり、購入しても間違いのない車であると言えるでしょう。
XVのカタログ燃費と実燃費の差
カタログ値では、1.6モデルが13.3km/l、2.0モデルが15.0km/lとなっています。
WLTCモードという最新の燃費算出方式によるものなので、この数値から大幅に外れる心配は無いでしょう。
そして、気になるXVオーナーたちの実燃費はというと、両モデルともに11km/l前後となっています。
マイルドハイブリッドは燃費の向上よりも、走行性能や快適性に寄与する部分が大きく、実燃費にはさほど差が出ないのが特徴。マイルドハイブリッドのモーターはあくまで「補助動力程度」と考えましょう。
燃費に関しては競合者の中でも低い数値なので、ここがXVのウィークポイントとも言えます。
とはいえ、悪路走破性などは他を寄せ付けないものがあるので、どちらに重きを置くかでSUVの車選びは大きく変わってくるでしょう。
XVの競合ライバル車種は
XVの値引き交渉における競合車種はこちら。参考にしてください。
トヨタ CH-R
ヤリス クロス
ヤリスクロスは、乗る人の個性やライフスタイルを彩る都市型コンパクトSUVとして製造されたトヨタの小型クロスオーバーSUV。GA-Bプラットフォームを活かすパッケージとし、ヤリスの持つ凝縮感に加えて、SUVならではの力強さを表現している他、オーバーフェンダーでワイルドな雰囲気の演出されたプロポーションに仕立て上げられています。
路面状況に応じてモードを選択できるマルチインセレクトなど、SUVならではのシステムが搭載。ヤリスとはまるで別車種に仕上がっています。
ホンダ ヴェゼル
ヴェゼルはホンダから販売されているコンパクトSUVで、3代目フィットをベースに開発されました。2019年にSUV販売台数1位を獲得しています。
SUVの力強さに、お洒落でスタイル重視なクーペデザインを取り入れつつ、そのクーペのデメリットを解消した、ミニバンのような実用性を兼ね備えた車です。
インテリアは後席に座る人が快適に過ごせるよう、広々とした空間を確保。乗り越えやすい最低地上髙である185mmをベースに、乗降性にもこだわった設計がされています。また、収納スペースもきちんと備わっています。後部座席を倒さなくても使いやすい、大容量の荷室。座席を倒せばさらにスペースが広がります。広さに加え、もう一つ嬉しいポイントが開口部。幅広く、地上髙が低い為、積み込みやすさは抜群です。
燃費の良さも特徴で、2011年に発表された新世代パワートレイン技術「アース・ドリームス・テクノロジー」により、クラストップレベルの燃費性能を実現しました。ヴェゼルのネーミングに込められた、「多面的な魅力と価値を持つ車」という想いを実現する車です。
日産 キックス
※文中の画像引用はスバル公式から行いました