ジムニーシエラはスズキが誇る本格クロカンSUV。
ジムニーは言わずと知れた、軽自動車随一の悪路走破性を誇る車ですが、そんなジムニーを「軽自動車」の枠から外し、エンジンや車両サイズを大きくしたモデルがシエラです。
1984年に初めて1300ccモデルが発売されると、その後各モデルでシエラやワイドといった名前で1300㏄モデルが設定されました。
現行シエラはジムニーと比較すると、車両サイズこそ拡大しているものの、それはオーバーフェンダーやバンパーの大型化によるもので、室内サイズなどは違いがありません。
ではシエラを選ぶメリットは何でしょう。それはひとえに「ゆとりある走り」でしょう。
シエラは現行モデルから1500㏄の新設計エンジンが搭載されており、大きなトルクが確保されています。また、トータルのギヤ比も先代より低く、その分低いエンジン回転で高い速度を出せるようになっています。
LSDトラクションコントロールとの相性も抜群で、安定感とゆとりのある走りを体感できます。この差はオフロードや高速道路などでは顕著に感じられ、ジムニーや先代シエラではギクシャク感やストレスを感じた場面でも、快適に乗りこなすことが出来るのです。
ジムニーシエラは、国産車の中でもトップクラスの走破性を備えた車と言っていいでしょう。
ジムニーシエラの新車値引き額はどれくらい?
シエラの値引きは20万円を目標に。
このクラスのSUVは他にも多数存在しますが、ラダーフレームに車軸懸架式サスペンションなど、本格クロカンのスタイルを貫いたモデルはシエラただ一つで、真っ向勝負できるライバルは不在という状況。
未だに納期問題が解消されないほど人気もあるので、値引き交渉は進めにくい車です。
しかしながら、過去の値引き実例を見ると15万円以上の値引きは平均的に出ているので、20万まで引き出せれば御の字と言えるでしょう。
他メーカーと競合させても思うような値引きが引き出せない場合は、同士競合に持ち込みましょう。
スズキにはサブディーラーである「アリーナ店」が存在するので、複数のディーラーで交渉を進めるのが有効です。
特に決算期やボーナス商戦の時期に合わせられれば、大きな値引きが期待できます。
ジムニーシエラの競合車種といえば
やはりこれと言った競合車は存在しません。
強いて挙げるとすれば、価格帯の似通っているトヨタヤリスクロスなどがありますが、ぶつけないよりは良いといったレベルなので、競合させても反応が薄い場合は、早々に同士競合にシフトしましょう。
また、いつ購入しても納期が長くなることは確実なのでそれを逆手に取り、交渉自体を決算期などにぶつけるのも一策です。
経営法人が変わるディーラーでの対決も
ライバル車が心許ない、また特に競合らしい競合がない場合には、違う法人のディーラー同士で競わせるのもあり。
トヨタなら全店で同じ車種を取り扱っているので、トヨタ店とネッツ店での比較、またカローラ店とトヨペット店など、同じ車種を違うディーラーで競合比較するのです。
また他のメーカーであれば、東京と埼玉など、隣県のディーラーで競合させたりするのも1つの有効な手段。違う法人同士での競合も、戦略として覚えておくといいでしょう。
そして値引きをうまく引き出すには、とにかく難しいことは考えなくて大丈夫。以下のポイントを注意して交渉するようにしましょう。
自分から値引き金額を言わない
せっかく情報収集した値引き金額を、あっさり営業マンに言ってしまう人がいます。面倒な交渉をしたくないというお気持ちはわかるのですが、ちょっとそこは慎重に考えたいところです。
だいたいどんな車種でも、平均的な値引きの金額は、新車価格から10~15%前後と言われていて、300万円のクルマであれば、30万円から40万円が一般的な値引き額です。
そして、その希望した値引き額が「難しい金額」なら、一瞬で嫌悪感を持たれてしまいますし、その逆に「値引きできる金額」であれば、本来もっとあったはずの値引きが少なくなって、大損してしまうことにもなりかねません。
営業マンは値段交渉よりもしっかりとした商品説明をしたいので、面倒かもしれませんが、じっくりと商品説明を聞いてあげた後に値段交渉に入るようにしましょう。
同一クラスの車種と比較
例として、ホンダのフィットならトヨタでいえばヤリス。日産のセレナであればトヨタのノアやヴォクシーのように、必ずどのメーカーも同一クラスの車種が存在します。
「向こうのクルマもいいけど、こっちのクルマもいいね。自分はどっちでもいいんだけどなぁ…」
などということで、最後は
値引きで戦うしかなくなってしまう
ように仕向けていくのです。事実、営業マンはこうした話のやり取りのシミュレーションを勉強させられます。役者になって、うまくそこを突くようにすると、値引き額はグッとアップするのは間違いありません。
架空の人物の存在を匂わす
自分に決定権がないように演じるのも有効な手。
あと一歩の値引きを引き出すために、若い方や女性の方であれば親御さん、男性であれば奥様の存在を匂わせてみましょう。
「私はこの値段でもいいのですが、父(妻など)がもう少しなんとかならんかと言っています」
と、ヒトコト入れるだけで、最後のひと押しに役立ちますね。
下取りでチョロまかされるな
値引きをマックスまで引き上げることができたのなら、最後は下取り車両の値上げ交渉。
” 値引きと下取り合算でこれだけ… ”
の甘い言葉には騙されてはいけません。
- 値引き額は値引き額として
- 下取り額は下取り額として
きちんと算出してもらうことが大切です。
その上で提示された下取り額を、ディーラーだけでなく、他の買取店などと比較するようにしましょう。
せっかく頑張って値引き交渉しても、下取りをポイッとディーラーへ投げてしまうのはかなりの愚行です。
こんなデータがあります。
車種名 | ディーラー価格 | 買取店価格 |
---|---|---|
フィット |
67万円 | 102万円 |
アルファード |
245万円 | 290万円 |
プリウス |
75万円 | 95万円 |
ハイエース |
140万円 | 180万円 |
オデッセイ |
70万円 | 82万円 |
ディーラーと買取店の査定額の差。
たいていの車種において、買取店の査定額が上回っているのがわかります。
それは、未だに減価償却方式で査定しているディーラーと、市場の需要によって査定額を決めている買取店の金額の違い。もちろん、稀にディーラーの方がいい値段をつけることもありますが、
事前に愛車の価格を調べておくと強い
ですよね。なので、まずはこちらで下取りするお車の価格を調べておくと良いでしょう。
もちろん「納得しなければ売る必要はない」ので、事前準備のつもりで入力してみましょう。
お客様の愛車の概算価格は…
780,000~880,000
こうしてわかるとかなり便利ですよね? この価格を見てからディーラーに下取金額のアップを迫る。するとディーラーも頑張らざるを得ませんよね。
結果的にこうなると嬉しくないですか?
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ジムニーシエラの人気グレードは?
人気グレードはJC。
ジムニーシエラのグレード構成は2グレードのみと、非常にシンプルです。
JCは下位グレードのJLと比較して、ヘッドライトのLED化、クルーズコントロールの追加、本革巻きステアリングや内装各所のメッキ化、アルミホイールの装着など、快適装備の充実や内外装のアップグレードが図られています。
他にも予防安全装置のスズキセーフティサポートも標準装備となるので、16万円ほどの価格差で購入できるのはお得感があります。
車体色についてもJCのみ2トーンカラーが選べるので、これも人気の一因かもしれません。
オフロードをメインで走る方以外は、JCがおすすめです。
ジムニーシエラの人気の色ってどの色?
人気はジャングルグリーンとシフォンアイボリーメタリック。
シエラのカラーラインナップは全12色で、2トーンが選べるのはJCグレードのみとなっています。
一般的な車の場合、定番色である白と黒が人気上位にくることがほとんどですが、ジムニーやシエラに関しては、その限りではありません。
1番人気のジャングルグリーンは、ジムニーでも人気トップを誇るカラー。自然と調和する深い緑で、シエラのイメージにぴったりなカラーです。落ち着いた色調なので、幅広いシーンに違和感なく対応できる色でもあります。
2番人気のシフォンアイボリーメタリックは、ベージュに近いクリーム色でトレンドをおさえた車体色といえます。若者や女性を中心に人気となっています。
次点でブルーイッシュブラックパール3となっていますが、こちらは外観も相まって、ベンツのGクラスを彷彿とさせるカラーですね。
現在の納期はどれくらい?
現在の納期は2ヶ月ほど。
注文書にサインして契約が完了してから手もとに届くまで、それくらいの期間をみておく必要があります。
下取り車があるようであれば、その間は気をつけて乗らないと、傷が増えたり走行距離が増えると減額されてしまうことになりますね。
2
リセールはどれくらい期待ができる?
相場はその時々の状況によりけりなので、あくまで具体的な金額の明言は避けますが、ジムニーシエラは人気の車種ということもあって、5年乗っても60%以上の価値はあると思われます。
もちろん、相場というものはその時々の状況によって変わります。また車の程度によっても変動するため確定するものではありませんが、人気のグレードや装備があればなおさら高値となり、購入しても間違いのない車であると言えるでしょう。
ジムニーシエラのカタログ燃費と実燃費の差
カタログ値は4ATで13.6km/l、5MTで15.0km/lとなっています。
WLTCモードという最新の燃費算出方式による数値なので、ここから大きく外れる心配は無いでしょう。
気になるシエラオーナーたちの実燃費はというと、4ATで12km/l前後、5MTで14km/l前後となっています。
最近のコンパクトカーなどと比較すると、かなり劣っていると言わざるを得ませんが、ジムニーやシエラに燃費性能を求めるのはお門違いと言ったところ。
シエラには燃費性能を補って余りある魅力がたくさん詰まっているので、その部分を存分に楽しみましょう。
とはいえ先代に比べれば燃費性能も確実に向上しているので、先代からの乗り換えの方にとっては充分満足できる数値と言えるでしょう。
ジムニーシエラの競合ライバル車種は
ジムニーシエラの値引き交渉における競合車種はこちら。参考にしてください。
トヨタ ヤリスクロス
ヤリスクロスは、乗る人の個性やライフスタイルを彩る都市型コンパクトSUVとして製造されたトヨタの小型クロスオーバーSUV。GA-Bプラットフォームを活かすパッケージとし、ヤリスの持つ凝縮感に加えて、SUVならではの力強さを表現している他、オーバーフェンダーでワイルドな雰囲気の演出されたプロポーションに仕立て上げられています。
路面状況に応じてモードを選択できるマルチインセレクトなど、SUVならではのシステムが搭載。ヤリスとはまるで別車種に仕上がっています。
※文中の画像引用はスズキ公式サイトから行いました