インサイトはホンダを代表するハイブリッドカー。
1999年に誕生した初代インサイトは、IMAというホンダ独自のハイブリッドシステムを搭載し、10:15モードで35km/lという当時として驚異的な燃費性能を誇りました。この数値は初代プリウスを凌ぐほどの数値でした。
2代目は5ドアハッチバックとし、使い勝手が大幅に向上。より広い層への訴求効果を高めました。
2018年にフルモデルチェンジが行われ、現行モデルは3代目。
このモデルチェンジは非常に大きなもので、ボディは3ナンバーサイズに拡大、さらに2代目まで採用されていたエンジン主力のハイブリッドシステムを廃止し、新たにe:HEVというモーター主力のハイブリッドシステムが搭載されました。
これにより、セダンにふさわしい静粛性や乗り心地を確保しながらも、高い走行性能と燃費性能を見事に両方しています。
また、スイッチ操作で任意に走行モードが選択できるようになっており、加速と燃費を両立する通常のNORMALモード、アクセル操作に忠実に反応するSPORTモード、省燃費をサポートするECONモード、そしてモーターのみで走行するEVモードが用意されています。
内外装もシンプルかつ上質で高級感のある仕上がりに。燃費性能はJC08モードで先代より4km/l以上も向上するなど、まさに非の打ち所がない進化を遂げました。
いつの時代も、インサイトはホンダの今後のハイブリッドやその先のEVへの思いが反映された、パイオニア的な車だと言えるでしょう。
インサイトの新車値引き額はどれくらい?
インサイトの値引きは25万円を目標に。
インサイトはモデルチェンジによりハイブリッドシステムを刷新するなど、多額の開発コストがかかっています。そのため値引きも少々渋めです。
しかしながら、最近では20万円以上の値引き実例も増えており、徐々に値引きも緩んできています。最初のガードこそ固いですが、まずはライバル車と競合させて確実に交渉をスタートさせましょう。ある程度の値引きが引き出せた段階で、次は同士競合に持ち込むのが鉄則。
ホンダは「ホンダカーズ○○」といったかたちで、ひとつの地域に異資本のディーラーが複数存在します。
これを利用して、最低でも2社以上で競合させましょう。特に決算期やボーナス商戦の時期は値引きが緩む傾向にあるので、このタイミングであれば限界値引きを引き出せるかもしれません。
インサイトの競合車種といえば
トヨタプリウス、カムリ、などが競合車。
古くからのライバルであるプリウスはもちろん競合可能ですが、インサイトの価格上昇やセダンへの路線変更などもあり、下位グレードとは競合が難しそう。そのため真っ向勝負をするには、同じくセダンで価格帯も似通ったカムリが適役。
その上カムリはインサイトより値引きが緩い傾向にあるので、値引き交渉にはもってこいでしょう。他にもハイブリッドカーは多数存在しますが、インサイトは元々値引きに消極的な車なので、この2車種以外は反応がいまいちかもしれません。
クルマ選びの際は様々な車と比較することをおすすめしますが、値引き交渉が目的であれば、この2車種をぶつけるのが効果的でしょう。
経営法人が変わるディーラーでの対決も
ライバル車が心許ない、また特に競合らしい競合がない場合には、違う法人のディーラー同士で競わせるのもあり。
トヨタなら全店で同じ車種を取り扱っているので、トヨタ店とネッツ店での比較、またカローラ店とトヨペット店など、同じ車種を違うディーラーで競合比較するのです。
また他のメーカーであれば、東京と埼玉など、隣県のディーラーで競合させたりするのも1つの有効な手段。違う法人同士での競合も、戦略として覚えておくといいでしょう。
そして値引きをうまく引き出すには、とにかく難しいことは考えなくて大丈夫。以下のポイントを注意して交渉するようにしましょう。
自分から値引き金額を言わない
せっかく情報収集した値引き金額を、あっさり営業マンに言ってしまう人がいます。面倒な交渉をしたくないというお気持ちはわかるのですが、ちょっとそこは慎重に考えたいところです。
だいたいどんな車種でも、平均的な値引きの金額は、新車価格から10~15%前後と言われていて、300万円のクルマであれば、30万円から40万円が一般的な値引き額です。
そして、その希望した値引き額が「難しい金額」なら、一瞬で嫌悪感を持たれてしまいますし、その逆に「値引きできる金額」であれば、本来もっとあったはずの値引きが少なくなって、大損してしまうことにもなりかねません。
営業マンは値段交渉よりもしっかりとした商品説明をしたいので、面倒かもしれませんが、じっくりと商品説明を聞いてあげた後に値段交渉に入るようにしましょう。
同一クラスの車種と比較
例として、ホンダのフィットならトヨタでいえばヤリス。日産のセレナであればトヨタのノアやヴォクシーのように、必ずどのメーカーも同一クラスの車種が存在します。
「向こうのクルマもいいけど、こっちのクルマもいいね。自分はどっちでもいいんだけどなぁ…」
などということで、最後は
値引きで戦うしかなくなってしまう
ように仕向けていくのです。事実、営業マンはこうした話のやり取りのシミュレーションを勉強させられます。役者になって、うまくそこを突くようにすると、値引き額はグッとアップするのは間違いありません。
架空の人物の存在を匂わす
自分に決定権がないように演じるのも有効な手。
あと一歩の値引きを引き出すために、若い方や女性の方であれば親御さん、男性であれば奥様の存在を匂わせてみましょう。
「私はこの値段でもいいのですが、父(妻など)がもう少しなんとかならんかと言っています」
と、ヒトコト入れるだけで、最後のひと押しに役立ちますね。
下取りでチョロまかされるな
値引きをマックスまで引き上げることができたのなら、最後は下取り車両の値上げ交渉。
” 値引きと下取り合算でこれだけ… ”
の甘い言葉には騙されてはいけません。
- 値引き額は値引き額として
- 下取り額は下取り額として
きちんと算出してもらうことが大切です。
その上で提示された下取り額を、ディーラーだけでなく、他の買取店などと比較するようにしましょう。
せっかく頑張って値引き交渉しても、下取りをポイッとディーラーへ投げてしまうのはかなりの愚行です。
こんなデータがあります。
車種名 | ディーラー価格 | 買取店価格 |
---|---|---|
フィット |
67万円 | 102万円 |
アルファード |
245万円 | 290万円 |
プリウス |
75万円 | 95万円 |
ハイエース |
140万円 | 180万円 |
オデッセイ |
70万円 | 82万円 |
ディーラーと買取店の査定額の差。
たいていの車種において、買取店の査定額が上回っているのがわかります。
それは、未だに減価償却方式で査定しているディーラーと、市場の需要によって査定額を決めている買取店の金額の違い。もちろん、稀にディーラーの方がいい値段をつけることもありますが、
事前に愛車の価格を調べておくと強い
ですよね。なので、まずはこちらで下取りするお車の価格を調べておくと良いでしょう。
もちろん「納得しなければ売る必要はない」ので、事前準備のつもりで入力してみましょう。
お客様の愛車の概算価格は…
780,000~880,000
こうしてわかるとかなり便利ですよね? この価格を見てからディーラーに下取金額のアップを迫る。するとディーラーも頑張らざるを得ませんよね。
結果的にこうなると嬉しくないですか?
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インサイトの人気グレードは?
人気グレードはEX。
インサイトのグレード構成は下から、LX、EX、EXプレミアムスタイル、EXブラックスタイルとなっています。
中でも中間グレードのEXが1番人気。ベースグレードのLXと比較すると、スマートキーに反応してドアハンドル部が点灯するスマートウェルカムランプの追加。エクステリアではLEDフォグランプやトランクスポイラーの追加に加え、アルミホイールも16インチから17インチに。さらには内装もシート素材のアップグレードやパワーシート化など、見た目の豪華さに加え、使い勝手も向上されます。
価格差は21万円ほどなので、お得感の高いグレードと言えるでしょう。一方、プレミアムスタイルやブラックスタイルはアルミホイールの変更や、専用の内装仕上げになる以外に大きな違いはないので、こだわりがなければEXで充分でしょう。
また、リセールもEX以上であればほぼ横並びなので、EX以上のグレードの中で、好みに応じて選択するのがおすすめです。
インサイトの人気の色ってどの色?
人気カラーはプラチナホワイトパールとクリスタルブラックパール。
インサイトのカラーラインナップは全8色で、グレードによって選択できるカラーが異なります。中でも定番色である白と黒が安定の人気を獲得しています。インサイトの流麗で艶っぽいスタイルには、上品なホワイトパールや、シックなブラックパールが非常によく合います。
リセールも文句なしに高いので、こだわりがなければどちらかを選ぶのが無難でしょう。また、ブラックスタイルのみに設定されるルーセブラックメタリックは、光の加減で紫にも見える妖艶なカラーです。こちらも人気の色なので、ブラックスタイルを検討している方にはおすすめのカラーです。
現在の納期はどれくらい?
現在の納期は2ヶ月ほど。
注文書にサインして契約が完了してから手もとに届くまで、それくらいの期間をみておく必要があります。
下取り車があるようであれば、その間は気をつけて乗らないと、傷が増えたり走行距離が増えると減額されてしまうことになりますね。
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リセールはどれくらい期待ができる?
相場はその時々の状況によりけりなので、あくまで具体的な金額の明言は避けますが、インサイトは人気の車種ということもあって、5年乗っても60%以上の価値はあると思われます。
もちろん、相場というものはその時々の状況によって変わります。また車の程度によっても変動するため確定するものではありませんが、人気のグレードや装備があればなおさら高値となり、購入しても間違いのない車であると言えるでしょう。
インサイトのカタログ燃費と実燃費の差
カタログ値はグレードの違いにより、24.4km/l~28.4km/lとなっています。
グレードによって差があるのは、装備の違いによる車両重量の差や、アルミホイールのサイズ差による影響が大きいものと思われます。
WLTCモードという最新の燃費算出方式による数値なので、ここから大きく外れる心配は無いでしょう。
そして気になるインサイトオーナーたちの実燃費はというと、LXで23km/l前後、EX以上で21km/l前後となっています。
実際にはLXとEX以上のグレードで、カタログ値ほどの開きは無いようです。この数値はプリウスと比較しても遜色ないレベル。それどころか同じ3ナンバーセダンのカムリと比べれば、3~5km/lほども上回っています。
これはインサイトの大きな強みと言っていいでしょう。
インサイトの競合ライバル車種は
インサイトの値引き交渉における競合車種はこちら。参考にしてください。
トヨタ プリウス
プリウスは言わずと知れた、トヨタが誇るハイブリッドカー。
1997年「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーとともに、世界初となる量産型ハイブリッド乗用車、初代プリウスは誕生しました。28km/lという当時としては桁外れの燃費性能が話題を呼び、エコ意識の高いハリウッドスターなども購入したほどです。
2009年に登場した3代目モデルは翌2010年の年間販売台数が31万台を超える、歴史的なヒットを記録し「プリウス」というブランドを確固たるものにしました。その後2015年にフルモデルチェンジが施され、現行のモデルは4代目にあたります。
4代目プリウスはトヨタの構造改革である「TNGA」を全面的に取り入れて開発されており、プラットフォームの刷新やハイブリッドシステムの改良など大幅な変更が行われました。
その結果、超低燃費を維持しながらも、ハイブリッドとは思えない快適なドライビング性能を実現しています。前モデルではエンジンとモーターの協調制御がいまひとつで、特に急こう配などではギクシャク感やストレスを感じるケースがありました。しかし現行モデルではそのような場面でも違和感のないスムーズな走行・操縦が可能になっています。
燃費だけではない。まさに「新しいプリウス」と言えるでしょう。
トヨタ カムリ
トヨタのカムリは、上級セダンで広々とした室内が特徴です。セダンの中でも大型の分類になります。
現行モデルは2017年にXV7型として、10代目となりました。初代から約40年も続く歴史ある車種です。
2500ccハイブリッドの2WDか4WDから選べますが、国内モデルでガソリン車はありません。
※文中の画像引用はホンダ公式サイトから行いました