ハイラックスは50年以上の歴史を誇る、トヨタのピックアップトラック。
日本ではSUV人気の高まりとともに、日陰の存在となってしまったハイラックス。ですが諸外国ではトヨタをけん引するほどの根強い人気を誇るモデルであり、販売国は180か国以上にものぼります。これはあのランドクルーザーを上回る驚異的な数です。
日本では一時販売を停止していた時期もありますが、歴代ハイラックスオーナーからの強い要望に応えるかたちで、2017年に国内販売が再開されました。
現在のモデルは8代目にあたります。現行モデルは、トラックの野暮ったいイメージなどみじんも感じさせないデザインに仕上がっています。
キーレスエントリーシステムを備えていたり、内装もより乗用車に近いつくりになっていたりと、どちらかといえばSUV的な印象。しかしながらその走りや機能面はホンモノです。汚れ物でも気にせず積み込める大きな荷台。重い荷物にも余裕で耐えるリーフスプリング。リヤデフロックや駆動力統合制御システム「DRAMS」を備えたパートタイム4WDなど、道具としても抜群の信頼感がある車なのです。
ハイラックスの新車値引き額はどれくらい?
ハイラックスの値引きは30万円程を目標に。
仕事目的での購入が多いことに加え、他メーカーでこれといった競合車が存在しないため、以前は値引きもかなり渋い車種でした。しかし、2020年5月からトヨタが販売チャンネルの垣根を越えた全車種併売を開始したことにより、複数のトヨタディーラーでの交渉が可能になりました。そのため販売店どうしでの競合により、以前よりも値引き額が大きくなってきています。
オプション総額にもよりますが、過去には40万円近い値引き実例もあるので、販売店の決算期などを狙って大きな値引きを引き出しましょう。
ハイラックスの競合車種といえば
国産車には有力な競合車は存在しません。
外車に目を向けると、フォードのF150や、シボレーシルバラード、ダッジラムなどといった、様々なピックアップトラックがラインナップされています。ピックアップトラックの購入を考えている場合、必然的にこれらの車種も候補に挙がるケースが多いので、外車も含めて比較検討することをおすすめします。
外車=壊れやすい、といったイメージもあるかと思いますが、ピックアップトラックはその性質上、壊れにくさや頑丈さが求められる車種なので、ある程度のタフさは確保されています。各メーカーともに国内販売網が以前より拡大されアフターサービスも充実してきているので、必要以上の心配は無用でしょう。
経営法人が変わるディーラーでの対決も
ライバル車が心許ない、また特に競合らしい競合がない場合には、違う法人のディーラー同士で競わせるのもあり。
トヨタなら全店で同じ車種を取り扱っているので、トヨタ店とネッツ店での比較、またカローラ店とトヨペット店など、同じ車種を違うディーラーで競合比較するのです。
また他のメーカーであれば、東京と埼玉など、隣県のディーラーで競合させたりするのも1つの有効な手段。違う法人同士での競合も、戦略として覚えておくといいでしょう。
そして値引きをうまく引き出すには、とにかく難しいことは考えなくて大丈夫。以下のポイントを注意して交渉するようにしましょう。
自分から値引き金額を言わない
せっかく情報収集した値引き金額を、あっさり営業マンに言ってしまう人がいます。面倒な交渉をしたくないというお気持ちはわかるのですが、ちょっとそこは慎重に考えたいところです。
だいたいどんな車種でも、平均的な値引きの金額は、新車価格から10~15%前後と言われていて、300万円のクルマであれば、30万円から40万円が一般的な値引き額です。
そして、その希望した値引き額が「難しい金額」なら、一瞬で嫌悪感を持たれてしまいますし、その逆に「値引きできる金額」であれば、本来もっとあったはずの値引きが少なくなって、大損してしまうことにもなりかねません。
営業マンは値段交渉よりもしっかりとした商品説明をしたいので、面倒かもしれませんが、じっくりと商品説明を聞いてあげた後に値段交渉に入るようにしましょう。
同一クラスの車種と比較
例として、ホンダのフィットならトヨタでいえばヤリス。日産のセレナであればトヨタのノアやヴォクシーのように、必ずどのメーカーも同一クラスの車種が存在します。
「向こうのクルマもいいけど、こっちのクルマもいいね。自分はどっちでもいいんだけどなぁ…」
などということで、最後は
値引きで戦うしかなくなってしまう
ように仕向けていくのです。事実、営業マンはこうした話のやり取りのシミュレーションを勉強させられます。役者になって、うまくそこを突くようにすると、値引き額はグッとアップするのは間違いありません。
架空の人物の存在を匂わす
自分に決定権がないように演じるのも有効な手。
あと一歩の値引きを引き出すために、若い方や女性の方であれば親御さん、男性であれば奥様の存在を匂わせてみましょう。
「私はこの値段でもいいのですが、父(妻など)がもう少しなんとかならんかと言っています」
と、ヒトコト入れるだけで、最後のひと押しに役立ちますね。
下取りでチョロまかされるな
値引きをマックスまで引き上げることができたのなら、最後は下取り車両の値上げ交渉。
” 値引きと下取り合算でこれだけ… ”
の甘い言葉には騙されてはいけません。
- 値引き額は値引き額として
- 下取り額は下取り額として
きちんと算出してもらうことが大切です。
その上で提示された下取り額を、ディーラーだけでなく、他の買取店などと比較するようにしましょう。
せっかく頑張って値引き交渉しても、下取りをポイッとディーラーへ投げてしまうのはかなりの愚行です。
こんなデータがあります。
車種名 | ディーラー価格 | 買取店価格 |
---|---|---|
フィット |
67万円 | 102万円 |
アルファード |
245万円 | 290万円 |
プリウス |
75万円 | 95万円 |
ハイエース |
140万円 | 180万円 |
オデッセイ |
70万円 | 82万円 |
ディーラーと買取店の査定額の差。
たいていの車種において、買取店の査定額が上回っているのがわかります。
それは、未だに減価償却方式で査定しているディーラーと、市場の需要によって査定額を決めている買取店の金額の違い。もちろん、稀にディーラーの方がいい値段をつけることもありますが、
事前に愛車の価格を調べておくと強い
ですよね。なので、まずはこちらで下取りするお車の価格を調べておくと良いでしょう。
もちろん「納得しなければ売る必要はない」ので、事前準備のつもりで入力してみましょう。
お客様の愛車の概算価格は…
780,000~880,000
こうしてわかるとかなり便利ですよね? この価格を見てからディーラーに下取金額のアップを迫る。するとディーラーも頑張らざるを得ませんよね。
結果的にこうなると嬉しくないですか?
\価値を調べてみるなら/
車の価値を調べてみる
ハイラックスの人気グレードは?
人気グレードはZ。
ハイラックスのグレード構成はとてもシンプルで、Xとその上のZ、2種類のみとなっています。
上位グレードのZには、アクティブトラクションコントロール、ダウンヒルアシストコントロール制御、オートLSDといった悪路走行時の様々なオート制御が追加されるほか、夜間の歩行者も検知するプリクラッシュセーフティをはじめとした、種々の先進安全装備が標準装備となっています。外装面ではライト類がLED化され、アルミホイールを装着するなど、より豪華な印象になります。
価格的には40万円ほどの大きな開きがありますが、日本国内での使用であれば、より安全性の高いZをおすすめします。
もちろん、装備が簡素化されたXの方が、より故障リスクは小さくなるので、そのあたりはご自身の使用目的なども踏まえて検討しましょう。
ハイラックスに限って言えば、グレードを問わず非常にリセールの高い車なので、基本的には好みで選んでオーケーです。
ハイラックスの人気の色ってどの色?
人気カラーはアティチュードブラックマイカ。
ハイラックのカラーラインナップは5色展開ですが、中でも人気は黒です。このサイズの車両に黒は大迫力ですね。
他にはシルバーメタリックなども人気です。仕事やアウトドアでの使用がメインの車なので、汚れや傷の目立たないシルバーは重宝されます。
イメージカラーとなっているのは、ビビットな青色のネビュラブルーメタリックですが、国内市場では無難な色が好まれているようです。
しかしグレード同様、カラーがリセールに大きく影響することはないので、気に入った色を選んで問題ないでしょう。
現在の納期はどれくらい?
現在の納期は3.5~4.5ヶ月ほど。
注文書にサインして契約が完了してから手もとに届くまで、それくらいの期間をみておく必要があります。
下取り車があるようであれば、その間は気をつけて乗らないと、傷が増えたり走行距離が増えると減額されてしまうことになりますね。
2
リセールはどれくらい期待ができる?
相場はその時々の状況によりけりなので、あくまで具体的な金額の明言は避けますが、ハイラックスは人気の車種ということもあって、5年乗っても60%以上の価値はあると思われます。
もちろん、相場というものはその時々の状況によって変わります。また車の程度によっても変動するため確定するものではありませんが、人気のグレードや装備があればなおさら高値となり、購入しても間違いのない車であると言えるでしょう。
ハイラックスのカタログ燃費と実燃費の差
カタログ燃費は、11.7km/lとなっています。
ハイラックはどのグレードも2.4リーターディーゼルエンジンを搭載しており、グレード間での燃費の差はありません。そして実際のハイラックオーナーたちの燃費はというと、なんと12km/l前後とカタログ値を上回る結果となっています。
ここでのカタログ値はWLTCモードという最新の燃費算出方式によるもので、実燃費と大きな差が出にくいのが特徴ですが、それでも実燃費がカタログ値を上回るというのは稀です。
このサイズの車両でありながらリッター12㎞を走り、しかも燃料は安価な軽油とくれば、ランニングコストもかなり抑えられそう。
そういった意味でもハイラックはピックアップトラックという選択肢を、より身近なものにしてくれる車と言えますね。
ハイラックスの競合ライバル車種は
ハイラックスの値引き交渉における競合車種はこちら。参考にしてください。
※文中の画像引用はトヨタWEBカタログから行いました